当科は総合外科として、消化器外科全般、乳腺疾患、血管疾患、呼吸器疾患など幅広く診療しています。

消化器外科分野では、胃がんや大腸がんはもちろんのこと、肝胆膵領域における悪性疾患に対しても全国水準の外科治療や化学療法を提供できるよう心がけています。最近は外科手術の低侵襲化を目指して、消化器悪性腫瘍に対しても無理をしない範囲で、腹腔鏡手術を取り入れています。また、消化器良性疾患(胆石症、鼠経ヘルニアなど)や急性虫垂炎、胆嚢炎、腸閉塞といった腹部救急疾患も可能な限り対応するようにしています。経口摂取が難しい患者さんに対する胃瘻造設や腸瘻増設、ポート留置に対しても対応可能です。

乳腺外科分野では、乳がんの進行度により乳房温存手術から、定型的乳房切除術まで症例に合わせて手術術式を選択しており、術前後の化学療法やホルモン療法なども行っています。

2018年より各種進行再発腫瘍に対する温熱療法(ハイパーサーミア)(保険適応)を導入し、外科がその窓口となっています。温熱療法は他のがん治療を併用することにより効果を高めることができる治療を期待されています。