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腸に穴があく ~下部消化管穿孔~

外科

辻 義彦

2024/09/01
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結腸や直腸が穿孔して(穴があいて)、便汁などの消化管液が腹腔内に漏れ出て腹膜炎をおこす病態です。結腸憩室穿孔、大腸癌穿孔、異物による穿孔、特発性など種々の原因があります。

症状

穿孔部付近に最強点を有する腹痛が主症状で、汎発性腹膜炎の状態になると腹部全体の痛み、腹部膨満感、嘔気嘔吐、発熱などがみられます。上部消化管穿孔に比べて下部消化管穿孔による便汁性腹膜炎は痛みや炎症所見が強く、時間が経つと敗血症、播種性血管内凝固(DIC)、多臓器不全(MOF)となり致命的になってしまいます。

治療

治療は穿孔部閉鎖、腸管切除、腹腔ドレナージなどの緊急外科手術がメインになります。

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