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麻酔科Anesthesiology

皆さんが手術を受けるとき、全身麻酔を行って手術を行います。全身麻酔は、手術室に入った後、点滴から静脈内に麻酔薬を投与して人工的に眠ることから始まります。
その後、安定した呼吸を確保するために口の中にマスク状の管や気管内にチューブを挿入し、その管を通して吸入麻酔薬や酸素が混合した空気を吸入し、持続的に催眠薬や鎮痛薬を静脈内に投与して麻酔を継続します。手術が終了してから麻酔薬の投与を終了すると、体内から麻酔薬が消失し、10分程で眠りから覚めます。
手術を受けるということは、生身の体には大きなストレスが掛かります。麻酔科医は、全身麻酔を行うと同時に、様々な手段を用いてそのストレスから守っています。
手術が終わって目が覚めたとき、傷の痛みは弱い筈です。(但し、痛みの感じ方には個人差が大きいと云われています。)それは私たちが麻薬や非麻薬系鎮痛薬を投与したり、特定の神経を麻痺させる神経ブロックを行ったり、脊髄に近い所に局所麻酔薬を投与して広い範囲を麻酔する硬膜外麻酔を行うことで、手術が開始される前から手術が終わるまで痛みを感じにくい状態に維持しているからです。
患者さんは手術をする病気のほかに、様々な病気(高血圧、糖尿病、心臓疾患など)を持っていたり、高齢者では呼吸器系、循環器系をはじめ予備能力が少なくなっています。麻酔科医は麻酔薬を投与して全身麻酔を行うだけではなく、個々の状態を把握して、手術中や手術後に生じうる合併症を予測して、未然に防ぐ対策を考案し実行するために全身管理を行う上で幅広い知識や豊富な経験が必要です。当院での麻酔は、20年以上に渡り麻酔科医としてのキャリアを持ち、循環器病センターや集中治療室管理の経験を持つ麻酔科専門医〔指導医〕が担当しています。

【診療実績】

実績(2021年)
2021年は2,105件(前年比:99.7%)の手術が行われ、そのうち全身麻酔での手術は1,396件(前年比:98.7%)でした。
新型コロナウイルスの影響を受けた前年と横ばいの症例数となりました。2年連続で通年より1割強の減少となりました。
内訳は
全身麻酔(吸入麻酔):949件、全身麻酔(吸入麻酔)+脊椎/伝達麻酔:431件、
全身麻酔(TIVA):5件、全身麻酔(TIVA)+脊椎/伝達麻酔:2件、神経ブロック:2件、静脈麻酔:1件
でした。

担当医師

中馬 理一郎 中馬 理一郎
≪所属学会名≫
日本麻酔科学会(名誉会員)
日本心臓血管麻酔学会(名誉会員)
日本臨床麻酔科学会
≪取得済みの認定医など≫
日本麻酔科学会認定 麻酔科専門医・指導医
麻酔科標榜医
夜久 英明 夜久 英明
≪所属学会名≫
日本麻酔学会
日本集中治療医学会
日本臨床麻酔学会
日本蘇生学会
日本呼吸管理学会
日本急性血液浄化学会
Society of Critical Care Medicine
≪取得済みの認定医など≫
日本麻酔科学会認定 麻酔科専門医・指導医
日本集中治療学会専門医
麻酔科標榜医